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釣った魚を新鮮に持ち帰るには

お客様がせっかく釣ってきた魚が 身ヤケ(=最悪食べられない)しているものが 目立つようになってきました。
考えられる原因と対策を考えてみます。

沖に持って行く氷の量が足りない

ほとんどのお客さんが クーラーボックスの大きさに対して氷の量が少な過ぎです。
「こんなにクーラーに氷を入れたら釣った魚が入らない」 と思うくらいの氷の量が必要です。
船上の暑さ、お湯のような海水温、魚の熱で 氷は想像以上に解けます。
コンビニなどでロックアイスを買ってくる方もいると思いますが、 その場合も必ず船宿で販売(もしくはサービス)している氷を追加してください。
自分の場合は20リットル容量のクーラーボックスに 【角氷2個】か【角氷1個とロックアイス1.3キロ】です。
ペットボトルを凍らせた物や保冷剤を氷の代わりに 持って来る方も見かけますがあれらは全く意味がありません。そもそもこれらは解けても小さくならないのでクーラーボックスの容量の無駄です(クーラーボックスの空きスペースが増えない=魚の入るスペースが無い)
一方、氷の場合は最初にクーラーボックス一杯に入っていても解けることでクーラーボックスの容量に空きができ、魚を入れるスペースが生まれます。

「海水を入れない」または「海水を入れ過ぎ」

「クーラーボックスに氷が入っていればそれだけで良いんでしょ」と 思ってる方が多いようですがこれは間違えです。
必ず氷の入ったクーラーボックスに海水を入れて氷海水をつくり、 そこに釣った魚を入れて氷締めしていきます。
この時、海水の量がポイントです。 最初は魚が1匹浸かるだけの量でOKです。
海水を入れ過ぎてしまうと必要以上に氷が解けてしまい 最終的に氷が効いていない状態になってしまいます。
海水の入れ過ぎにも注意しましょう。
個人的にもうひとつポイントを。
海水を入れて少し時間を置いて海水が冷えてから 魚を入れるようにしています。
釣り場に着いてからクーラーに水を入れ、 すぐに1匹目が釣れて、まだ水が冷えてない状態で ついつい魚を入れてしまいがちですが、 初めのうちはリリースして氷海水の状態を見ながら キープするようにしています。
出港前に港で海水を入れるのも良い方法だと思います。

魚の入れ過ぎ

クーラーボックスに釣った魚を目一杯入れて 結果的に氷が効いてない場合があるようです。
魚自体も熱を持っているので冷えていた氷海水が 必要以上に暖まり氷が効いていない状態になっているようです。
キープする量もよく考えましょう。

上記の点に注意すれば陸に戻ってきた時点で 角氷がそこそこの大きさで残っているはずです。 この角氷が残っていることがポイントです。
必要以上に角氷が解けてしまっているようなら 上記の点を見直してみてください。

他にもいくつか注意点があるので挙げておきます。

釣った魚をすぐにクーラーボックスに入れない

釣った魚は1秒でも速くクーラーボックスに入れること。
釣りに夢中になって釣った魚をバケツの中に放置したり、 必要以上に素手で持っていたりしてるとどんどん痛みます。 釣ったらとにかくすぐにクーラーボックスへ。

保冷効果のないものを使う

発泡スチロール製のボックスやクーラーバッグのようなもので 魚をキープしてこようとする方が時々いますが それらでは沖では魚をキープできません。
沖には必ずクーラーボックスを持って行って下さい。
ちなみに釣り用のクーラーボックスと レジャー用のクーラーボックスでは保冷効果が全く違います。
レジャー用でも問題はありませんが保冷効果が低い分、 上記のような点に特に注意が必要だと思います。
発泡スチロール製のボックスやクーラーバックは陸に戻ってきてから家に持って帰る際は使用できます。 もちろんその際も氷は必須です。(クーラーバックの場合は魚をさばいて持って帰る場合に限る)


皆さん新鮮な状態で持ち帰って美味しく食べてくださいね。